昨日の一本。
大企業の創業家の兄弟達による迷惑な内ゲバ兄弟喧嘩を友情の力で若手銀行マンが仲裁するスカッとさわやかジャンプ映画。ここまで友情努力勝利を隠そうともしないのは逆に清々しい。
映画なので憎たらしい敵がほぼおらず、わりとスンナリ言う事聞くいい子ちゃんなオジサンばかりだ。池井戸作品は敵のキャラ立ちが魅力だが、今回はそういったものはない。ぶっちゃけアンジャッシュ小島とユースケ・サンタマリアでは中身のフレッシュさを知っているとどうしてもコント感が否めない。江口洋介も捻くれバンカーじゃないので至極真っ当な上司でしかない。
汚い手も平気で遣う半沢直樹のクレバーさがあるともっと面白かったはずだ。作品のセリフを借りれば、登場人物全員「育ちがいい」のだ。良くも悪くも大人の話である。ジャンプ風映画なのに「人生賭けます」みたいな啖呵を切っても、山崎くん再就職困らんやろな。という感想しかでない。
色々言いたいことは言ったが、冒頭にも言ったとおりエンタメとしてほぼ満点なので観て後悔するみたいなことは全くないので安心してほしい。
(山ちゃんイケボすぎる。明らかに浮いてるんですよいい意味で)