雨宮はな

渇水の雨宮はなのレビュー・感想・評価

渇水(2023年製作の映画)
5.0
この作品が飲み込めないほど頭も心も渇いた人ばかりでないことを願う。
30年前の原作が全く古くなく、現代にも浸みこんで渇くことのない問題を描いている。

原作小説とは違った展開をたどり、違う作品のような印象も受けるが、描いているものはきちんと同じだと思った。
これが「劇場版」「実写版」だ。

“停水”という、ごく普通に生きていればおそらく起こりえないイベントを通じて、社会の問題点をみせてくれる。
そう、停水に至った“人”が出来上がるまでには“社会に問題がある”のだと、この作品は気づくキッカケになってくれるんじゃないだろうか。
生田さん演じる主人公が、泥水をすするという状態がどんなものかを体現してくれている。
雨宮はな

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