おたば

渇水のおたばのレビュー・感想・評価

渇水(2023年製作の映画)
3.4
一人で頑張りすぎないでね。


水道局の滞納集金、給水停止処分等を行う生田斗真くんと磯村勇斗くん。
文字通りライフラインである生活水に対して料金を支払わず、あげく停めれば心無い言葉を浴びせられる様な、理不尽とぶつかる仕事ですね。
そんな彼らが訪問した先で幼い2人の少女と出会います。
少女達の親は父が行方をくらまし、母親も定職につかず水道代が滞っている始末。
仕方なく給水を停めるも一向に支払いも連絡もない少女達の家庭を、気にかけながらもどうしようもできないと割り切っていた生田くんの心模様を描いたドラマ。

生田くんすらっとしすぎです。作業着の時はあまり分かりませんでしたが、スーツになったら背筋綺麗すぎましたわ。

この作品の主観は生田くん目線と姉妹のお姉ちゃん目線が主観なんですが直接的な描写は無いものの、生田くんも過去両親となんかあって孤独な人生を送ってきたようで
まさに進行形で母親に見捨てられながら妹を守り気丈に生きなければならない、というお姉ちゃんになにか感じるものがあったのでしょう。

一人で生きてきたし一人で何とか乗り越えてきた。気付けば頼ることが出来なくなっていたのかもしれませんし、それで十分だと思っていた時期もあるかも知れない。
だからこそこの姉妹を、とりわけこのお姉ちゃんの目を放っておくことは出来なかったんじゃないかな。
一人で生きていく必要も一人で頑張り抜く必要も無い、そんなメッセージを持っていると思う作品です。

おすすめ度は58点
おたば

おたば