ロアー

ホリック xxxHOLiCのロアーのレビュー・感想・評価

ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)
3.3
公開当時、トリミング待ちの時間つぶしに観ようと思って結局観なかったので、先月のU-NEXTのポイント消化で観ました。実はとっくにアマプラの見放題にあったことに後で気づいて泣いたよね(VODあるある)。

漫画の実写化に対する許容量は剛の者だし、妖や魔の類も好き。
極彩色が咲き乱れるあの蜷川実花ワールドの華やかさも嫌いじゃないけど、世界観と雰囲気だけでゴリ押してる中身のなさに気づいてしまって、映画自体にはハマれませんでした。約2時間かけて結局何がしたかったのか?
ただ、原作を全然知らなくともあのキャストはこれ以上ないほどぴったりだった気がします。柴咲コウ演じる侑子さんはとにかく美しかったし、いっそんのビジュアルも最強でした。

初登場シーンではいっそんと気づかなかったんだけど、役名がアカグモと聞いていたから「女郎蜘蛛と仲間ということは、え、さっきのあの人がアカグモ?え、あんなヤバいビジュアルなの?あのビジュアルで耳元に囁いてて・・・え、え???」と、ついつい心配になるレベルに色気を振りまいていました。全身からにじみ出ている色気と変態的悪意。あれは確実に人の不幸の蜜を食らって生きている生物。
前髪が長くて目元が見えない系キャラは得てして人気のあるイメージなんだけど、いっそんのあの前髪の隙間からチラッと見えた、人の傷つく姿こそ最高のごちそうとでもいうような楽しそうな目がホントヤバかった。
正直、いかにもな女郎蜘蛛のキャラを捨て身で演じていた吉岡里帆にかなり引いてしまっていたので、そのままの冷えきった気持ちで最後まで終わらなかったのはいっそんのお陰でした。ありがとう、いっそん。

あと、四月一日みたいな「僕なんてどうせ・・・」ってタイプの陰キャ主人公ってすっごく苦手なんだけど、ラストのあの終わり方は結構エモくて良かったです。
四月一日と言えば、同級生のかわいい女の子とクール系男子がログインしてきた時、てっきり四月一日とかわいい女子の間でなんやかんや起きるのかと思ったら「いや、そっちと仲良くなるんか~い!」と思わずツッコミを入れずにはいられなかったんだけど、アレは何だったの?
かわいい女子じゃなくて、クール系男子の方とお祭りデートしてたんだけど・・・いちごあめを買ってもらって楽しそうに笑ってたんだけど・・・アレは何だったの?(うっかり半分寝ちゃってたから夢だったのかな?)
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