今は亡き両親の作成したミックステープを見つけて大興奮する冒頭、曲を聞いたその日から世界が変わる様子、分かるなあと。大切なひとの好きな曲を共有出来てテンション爆上がりするのは絶対にある笑
ひとつひとつの曲にメッセージが込められているのが素敵。音楽を通じて繋がっていく輪も微笑ましい。日本の曲を書き起こして理解しようとする姿も嬉しいし、たとえ何て歌っているか分からなくても、サビの部分で一緒に盛り上がれたり、音楽のボーダレスな魅力を実感。
ミックステープの曲を辿りながらの主人公ビバリーの母に対する心の揺れ動きの描写も丁寧で、祖母ゲイルとの感情のぶつけ合いシーンからは涙止まらず。愛に対して迷いが生じていたビバリーとゲイルを抱きしめるようなラストを飾る曲がまた沁みて、最後は晴れやかな笑顔になる温かい作品。
今はサクッとどんな曲にでもアクセス出来る時代でその良さもあるけど、この映画の時代のように手探りで曲を見つけていく感じもまた良いなあ。
