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メタモルフォーゼの縁側のkazu1961のレビュー・感想・評価

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-292
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋観終わったあと、心がめちゃくちゃフンワリとほぐされました。。。そのストーリーやメッセージもさることながら、芦田愛菜と宮本信子のキャスティングがこれ以上ないコンビで、この2人の会話がとても輝いて見えました。とりわけ芦田愛菜の演技が素晴らしすぎます!!

🖋終始、温かい笑みと涙が溢れる本作、芦田愛菜と宮本信子が共演したヒューマンドラマです。“このマンガがすごい!”を受賞した鶴谷香央理による同名漫画を基に映画化された作品です。人付き合いの苦手な女子高生と、夫を亡くした孤独な老婦人がBL漫画を通して交流する姿を描いています。17歳の人付き合いが苦手な女子高生・佐山うららを演じるのは芦田愛菜、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の市野井雪を演じるは宮本信子、前述のようにこの2人のキャスティングが最高です!!この2人、10年前に『阪急電車 片道15分の奇跡』に共演していましたね!

🖋75歳の雪が“ずーっと誰かと漫画の話をしたかったの。。。”と言う冒頭のシーンからズンときました。やっぱり生きていく上で人と話をしていくことの大切さ、とりわけ好きなことを話しできる相手のいることはほんと素晴らしいことなんだと言うことが、しみじみと伝わってきます。そういう意味で、出逢いがあれば人はいつでも青春時代に戻れるんですね。。。少しづつ心を開いていくうらら、この出逢いで世界を広げていく雪、分かち合える人がいることがとても大切。年齢は関係なしにいつでも青春時代に戻れる、そういうメッセージがグッと心に伝わってきます。

🖋 高橋恭平、古川琴音、生田智子、光石研など脇を固める人たちもとても良いスパイスになっていますね!

🖋日本も高齢化に向かい、こんな出逢いが多くあるとほんと良い世の中になるんでしょうね。全編通してとても明るく温かな気持ちになれました。年の差58歳の友情。。。それぞれ違った寂しさを抱えている2人の心情描写をとても繊細に、そして美しい映像で紡ぎ出したステキな作品でした!!

😌Story:(参考: 公式サイト)
佐山うらら、17歳。みんなみたいにキラキラできない女子高生。唯一の楽しみは、毎日こっそりBL漫画を読むこと。もうひとりの主人公・市野井雪、75歳。夫に先立たれ、人生の終わりがちらつく今日この頃。ある日、ふたりは同じ本屋にいた。うららはレジでバイト。その目の前に出された一冊のBL漫画。顔を上げるとそこにいたのは雪だった。雪はBLの意味さえ知らず、きれいな表紙に惹かれ思わず手に取っただけ。初めての世界に驚きつつも、男子たちの恋物語にすっかり魅了され、老いた身体にときめきがよみがえる。続きが読みたい。雪は新刊を求め、再び本屋へ向かうのだった・・・。こうして出会ったうららと雪。好きなものを語り合える「友達」ができた。あくなきBL愛を語り合う日々の中、雪が言う。「うららさんは自分で漫画描きたいと思わないの?」そして、ふたりはある挑戦を決意。それは創作漫画の即売会「コミティア」への出展。年の差58歳、うららと雪の挑戦がはじまった。
そしてそれは、あるメタモルフォーゼ(=変身)をもたらしていくことになるーーー。

🔸Database🔸
・邦題 :『メタモルフォーゼの縁側』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 2022
・日本公開: 2022/06/17
・上映時間 : 118分
・受賞 : ※※※
・監督 : 狩山俊輔
・脚本 : 岡田惠和
・原作 : 鶴谷香央理
・撮影 : 谷康生
・音楽 : T字路s
・出演 : 芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平(なにわ男子)、古川琴音、汐谷友希

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
鶴谷香央理の漫画「メタモルフォーゼの縁側」を芦田愛菜と宮本信子の共演で実写映画化し、ボーイズラブ漫画を通してつながる女子高生と老婦人の交流を描いた人間ドラマ。毎晩こっそりBL漫画を楽しんでいる17歳の女子高生・うららと、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人・雪。ある日、うららがアルバイトする本屋に雪がやって来る。美しい表紙にひかれてBL漫画を手に取った雪は、初めてのぞく世界に驚きつつも、男の子たちが繰り広げる恋物語に魅了される。BL漫画の話題で意気投合したうららと雪は、雪の家の縁側で一緒に漫画を読んでは語り合うようになり、立場も年齢も超えて友情を育んでいく。「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の岡田惠和が脚本を手がけ、「青くて痛くて脆い」の狩山俊輔が監督を務めた。
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