やよい

メタモルフォーゼの縁側のやよいのネタバレレビュー・内容・結末

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

すごい幸せな気持ちになった。

好きなものを好きと言って悪いわけないよね。非人道的なものとか倫理的によろしくないものは流石に除くけれど。

雪さんとの交流がきっかけで、なんとなく一線引いていた好きの気持ちにちゃんと向き合って楽しんだことが、より一層雪さんとの絆を深めたと思う。
たとえ周りのクオリティとか場の雰囲気とか孤独によって怖くなったとしても。
それでも雪さんは偏見もなく当然のように認めて、すごいと教えてくれる。

そんな大人に私もなりたいなあ。
まだまだ子どものままな気がしてきた。


雪さんが旅立ってしまっても、雪さんの家のために周りの人が動くところに雪さんの人柄が現れている。

うららちゃんのあの年頃の女の子らしく、ちょっと弱気で優しいところが好き。
安心できる。

雪さんとうららちゃんが書いた書道(書?)が最後まで飾ってあることも、雪さんの家の掛け軸の「好加減」(たぶん)もとてもよい。

うららちゃん、あの縁側で食べたカレーが心から染みて美味しかったんだろうなあ。
文字通りあの縁側でメタモルフォーゼしたんだよなあ。

気まずくてそっけなく、自分を偽りつつ話すことしかできなかった同級生にも自ら声をかけたり、印刷所にまんがを持って行って深々と頭を下げたり、うららちゃんの本来の人の良さを雪さんが引き出したんだろうなあ。

気負わずに好きなことを語り合える関係に年齢なんて関係ないし、出てくる人たちがみんな優しい。

ずっと心に入ってきてあったかい気持ちになった。
久しぶりにこんなに観た直後に思いつきで感想書いている。
たぶんめちゃくちゃな順番で言葉だろうけど、これは直後に書きたくなる。

まんがも読みたいなあ。
やよい

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