ティナ

メタモルフォーゼの縁側のティナのレビュー・感想・評価

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
3.9
趣味の共有に年齢は関係ないね(泣)
ウララちゃんと雪さんの共通の趣味がBLってだけで、私たちの映画好きも変わらないもん。

ウララちゃんとお母さんの関わりがあまり描かれて無かったけど、干渉しすぎないあの関わり方と、進路をしつこく催促しない感じなんか良かったなぁ。
三者面談の帰りの廊下で、留学行くクラスメイトに「頑張って」って声掛けた後「目標に向かってまっすぐ努力するって大変だよね」って言ったウララちゃんに対する母親の「我々のような小市民はあれよ。せめての精神よ。マラソンの時せめてあの電柱まで頑張ろうとか、ドラマ始まるまでせめて洗い物しようみたいな」ってセリフめちゃくちゃ好き。放任さとか無責任な感じもするんだけどそれが好きなんじゃなくて、この”せめて”って感覚。
せめてね、、せめての気持ち分かる。なんか分かんないんだけど自分励ます材料みたいで頑張れる。分かる。
でもウララちゃんもちゃんとまっすぐ努力した側で、同人誌頑張って書き上げて売って悔しくて泣いてる姿、全部かっこよかったよ…(泣)

雪さんの好きなもの(BL)見つけて止まらない興奮も、どんどんのめり込んでいくとこも、料理しながら鼻歌歌ってルンルンするとこも、ウララちゃんに向けた先生の褒め言葉に涙しちゃうところも、推しと同じ服来て盛り上がってるのも、全部乙女で可愛かった。

エンディングの2人の歌も、すごい良かった。
撮影現場、2人が仲良くおしゃべりしてるとこ想像つくような。ほっこりした。

好きなものは好きで、その好きを大切にしたいなって思えた作品。
ティナ

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