久々に現場に復帰した天才アニメ監督と、彼に憧れた新人監督が作る2作のアニメがテレビの同時間帯の裏かぶりになり、どちらが世間に注目される"ハケンアニメ"になるかまでを描いた作品。
監督×プロデューサーのタッグバトルでもあり、どちらも自分の作品を世に届けたいという熱と熱のぶつかり合い。
よかった点は、それぞれの監督・Pの作品への想いの量・熱さがよかった。吉岡里帆（新人監督）は口下手で記者会見は下手だし、予算も超えるしスケもやばい中で修正指示も細かい。けど、誰よりも作品への愛は深いし、作品を届けることへの熱さ、天才監督に啖呵を切るぐらいの熱中など、前へ前への推進力がよかった。1話の視聴者の反応怖がってるのもリアルだったし。
天才監督の方も、無茶なことはいうし、主人公殺したがるクリエイターが腕ブン回す系（こういう監督の映画はうまいこといかないことが多い）だけど、嫌なやつでは全然ないし、苦しみながらもがきながら作品を生み出しててよかった。
それぞれのプロデューサーとの関係性もいいし、吉岡里帆がどんどん周りが仲間になって最終話を完パケする流れも良かった。
あと、脚本がすっごく綺麗でびっくりした。これぞ三幕構成！って感じ笑
が、吉岡里帆がグッと殻をやぶるシーン・成長する様子が足りなかった印象も。後半で自分の意見をはっきり言えるようになったとこかなと最初思ったけど、啖呵きれるくらいだしな...
それよりは天才監督のPの方が殻を破って、立場に構わず真に作品のために動くようになった方が熱い気がする。こういうの欲しかった。
あと、リアルすぎて前半がエンタメになっていないのがもったいない気もした。コメディちっくにまで振らなくてもいいけど、人間関係で盛り上げたり、エピソード足すなりで楽しく見せても良かったのかな〜〜〜と。
