ネトフリで配信が始まり気になっていたので鑑賞した。なんて面白い映画なんだ！これはみんなが絶賛する理由もわかる気がする。
アニメを制作する側の話だが、いろんな人が関わり大変なのは知っていたが、こんなにも忙しいとは思ってなかった。工程通りにいかないのが良くあることなのかなと思うほど結構イレギュラーが起こるんだなと感じた。監督としては妥協してはいけないとわかっているので様々な注文をするが、制作側がそれについていけない。監督自身が本気で作品に向き合い、作っていく姿は本当にカッコよかった。
作品に向き合う姿を見て、自分はここまで本気になって何かしてきただろうかと思わされた。ただただ21年間過ごしてきただけに思えてしまう。熱中できる趣味には出会えた。その趣味を通して、映画業界で働きたいという夢ができた。その夢に向かって何かできているだろうか。その夢に向かって歯を食いしばっているのか。この映画のおかげでこれからどうすればいいかを指してくれている。
中村倫也や柄本佑がかっこいい。考え方や振る舞いが良くて、中村倫也のセリフは考えさせられることが多かったと思う。柄本佑のやり方には多少強引なところがあるが、彼のやり方が後々いい方向に向かうのはわかっていた。行城理みたいに自分のことを理解してくれるような人に出会えたら、どれだけ幸せなことか。そして自分もそれくらい人を理解し信じてあげられるような人間になりたい。
人生や仕事につまづいたらこの映画を見ようと思う。それくらいいい映画だと私は思う。
2023年7本目
