めちゃめちゃ面白かった!こんなに面白い映画なのに、そんなに当たらなかったというのがとても残念。
恥ずかしながら当初は「派遣アニメ」という、派遣社員の話だと勝手に思っていたけれど「覇権アニメ」でした。。
映画を見終わって思うのは、自分の仕事が誇らしくなる要素がたくさんあるっていうこと。
どんな人だって多かれ少なかれ他人に影響を与えているっていう事実に気づかせてくれる。
どんなものであっても1人で作ることは不可能。協力してくれる人、場を提供してくれる人、食事を提供してくれる人など、多くの人に支えられて働けている。
アニメ業界には慢性的に過重労働のリスクがあるというし、好きでやってるんだから…みたな風潮があるとも聞いたことがあるけれど、もし本当のファンならばもっとアニメ業界に関心を持ち、投資すべきだと思う。
ところで個人的に最もグッと来たのは、実は主人公ではなくて王子監督のセリフ。
「納得いかないものを世に出したらおしまいなんだよ」っていうセリフ。これが妙に心に響いた。
そしてこの映画全体がこのセリフに集約されていると思う。
その場の苦労が惜しくて、テキトーに済ませようと思った時点でその後の自分の将来の選択肢を狭めてしまうことは潜在的にある。
人生のどこかの時点で、みんな妥協を無意識に選んでいるからこそ、この話は心に重く響くんだと思う。