眼鏡の錬金術師

ハケンアニメ!の眼鏡の錬金術師のネタバレレビュー・内容・結末

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

バクマン。とSHIROBAKOを足して2で割ったような作品。

王子監督と斎藤監督によるアニメ視聴率バトルを軸に、両者の制作現場の困難さを描くビジネス系映画。
行城を悪く描いといてからの好人物として描く手法で萌えを表現し、王子監督と有科、斎藤監督と行城の絆や成長を描く。

全体的には悪くない。教科書的なビジネス系作品ではある。ただバクマン。やSHIROBAKOを見てきたのもあって、想像は越えてこなかったかなという印象。

SHIROBAKOのときも思ったけど、こういうアニメ制作現場って相当ブラックなんだろうなって思う。
そもそもが芸術家気質な人達の集合体なので、統率を取ることの難しさは想像を絶するね。おれが制作の立場だったら発狂するかもしれん。
監督が相対的に地位が低いのも気になる。最終的に作品に対して責任を持つのは監督なのだろうから監督はもっと威張っていいと思うんだけどね。だって他の人たちって作品が失敗しても監督のせいにして逃げられる立場にいるんだから。
ただ一方で、監督も制作が始まってからも絵コンテ描いてたり、土壇場で派手に描き直したりするのは普通に迷惑なのでやめるべきというか、始める前にロードマップ作らんのかって感じだし、そもそもある程度絵コンテ全部できてから制作始めたらいいんじゃないのって思うんだけど、そんな単純な話ではないのだろうね。