アウトフィットのももみ歌と映画とアートのレビュー・感想・評価

生真面目な裁断士の店で繰り広げられる、顧客であるギャング一家の生と死を巡る一夜の顛末。登場人物も少ないほぼ密室劇ですが、全編を通して緊張感が途切れずとても面白かったです。

予想外の展開が続いて目が離せなくなるのですが、不自然さや嫌味がなく素直に「次は何が起きるの?!」と思えます。

一番の魅力は、一見では冴えない平凡な人物が実は強者・切れ者であり、壮絶な過去を抱えていたところかと。こうしたテーマが映画で好まれるのは何故なのか…誰しもドラマティックな人生を一度は望むからだろうか、などと考えました。