シアトル国際映画祭Cinema Italian Styleにて。
面白かった。俳優としてイタリア映画で見る機会が多いアレッサンドロ・ガスマン、長編初監督かと思いきや4作目(単独監督は2本目)。ちょい役でも出てた。
金銭的理由で邸宅の売却を決定する作家ヴァレリオと家族の話。家に愛着あり残りたい者、売却したい者。家族の思惑と意見が入り乱れるが…。
予備知識なしで観たので最後に「おぉ、そういう話か。思い返してみれば確かにね」と。
ほとんどが主人公ヴァレリオの書斎で繰り広げられる会話劇、密室劇のようだったが、古い邸宅に光が差す美しい映像と、家の売却をめぐる話から家族の思い出や過去を悔いる話が混じり、どういう結末になるのかと思っていたけども。
家族たちが売却の話を進める中、唯一ヴァレリオの味方のようなメイドのベティナ。彼女の存在は大きい。
かなり台詞が多く、しかも伏線あるし意味深な台詞が多いので字幕をガン見する必要があったが、その労力は報われた。
ラスト泣きそうだった。
ファンタジー混じり、ほんのりミステリー臭のコメディ、元は舞台劇らしいがベースとなる話はある映画を思い出す。
鑑賞後に検索したらその作品からもインスピレーション得ているらしい。やっぱり。
決して珍しい新しいタイプのものではないし既視感はあるが、こういうの好き。
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