ひ

チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしいのひのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

(めっちゃ長い笑)

普段は絶対買わないBlu-rayまで買い、知っていたけど特に関心はなかった赤楚町田双方のオタクになるまで私を沼落ちさせた大好きな作品なので、もう続編があるだけで、それを観てるだけで私は幸せなので基本高評価。

だけど、推しのことは全肯定できるような盲目で従順なオタクではないのと、好きが故に思うところもそれなりにあった。

・まず良いところから、
しっかり続きからなのが良い。鑑賞するのは圧倒的にドラマファンだと思うので、"あー始まった""戻ってきた"という始まり方で、観ている側を一気に話に戻すことができていたと思う。あの夜も2人らしくて良い。六角の空気の読めなさが今回はあれだけだったのが残念ではあったけど。

最終回のエレベーターのキスとかあれはなんだったんだと、どうすれば魔法が使えなくなるのかよくわからなくなってしまったけど、当初続編制作予定がなかったと考えれば許容範囲である。

2人が寝てるところは安達の頬っぺに手を持っていくのが、性的なシーンはなく逆にそれしかなかったのにすごくドキドキしてしまった。同時にあの場面で黒沢くんは寝てる時も髪型あのまんまで崩れないのか不思議だった笑 安達はあんなにボッサボサなのに。

海辺で寝転がってる時、いつ指のサイズ測ったんだよって答えに寝てる時に測ったって、ニコニコ黒沢が答えてるのがめちゃくちゃ良かった。

そして何よりもエンディング本当に良かった。挿入歌も主題歌も聞いて行かなかったので、あまりにも良い曲で不意を憑かれた。Twitterでomoinotakeさんは原作をすごく読み込んで心音を書いたことを知って、金一封を差し上げたい気持ちだった。

・そしてちょっと引っかかるところ、
残念ながら、色んな人が引っかかってる疑問や意見は同じく私も引っかかっていてしまっているところではある。

町赤ヲタには嬉しい作品だけど、単にドラマ観てたから観ましたという方や評論家のような方からは、ドラマから評価がガクッと下がるんじゃないかと思う。(ドラマで止めておくべきだったというコメント見て、ちょっとわかる気がするのも悲しかった笑)

総括として言えるのが、この内容ならドラマで観たかった。何となく予告を観て少し心配していたけど、やっぱり粗さが目立ってしまった。ドラマがゆったり丁寧に描かれていた分、映画という限られた時間でエピソードが盛り込まれ過ぎて、それぞれが浅く取り上げられている気がした。

たぶん、ドラマから観てるから強く感じるのだと思う。オタクだけでなく、制作側の人たちも内心そう感じてるんじゃないかなと思うコンパクトさだった。映画だけしか観てない人は、うまくまとまっていて素敵な作品と感じるのでは?ある意味、この作品の良さが映画になったことで削がれている気がしたし、私はその削がれてしまった部分が好きだったのだと思った。

個人的に会社の人にどうやって受け入れてもらったのかとかが見たかった。六角は良い子だけど、2人が付き合っていたことについてどういう反応するのか気になりません?会社の女子とかも。

親の挨拶だけが壁ですぐ結婚式をしてしまったけど、そこまでの過程がもっと観たいんだよと。制作時点で原作が追いついてなかったからなのか、もう少し待っても良かったんじゃないかと思ってしまう。

SUPER RICHの秒留学ではないけど、あんなに離れ離れになってしまうと不安になってたのに、始まってしまえば思ってたより長崎転勤一瞬で終わった笑

ドラマで沼落ちしてから一通り原作を買って読んでいるので、急に長崎転勤の話や"同性愛"についてフォーカスし過ぎではという意見もあったけど、原作がそういう流れなので結構忠実に作られていて、個人的には高評価だった。ペアルックとか履歴書とか、細々したところも組み込んでくれて原作リスペクトを感じた。

だけど、内容自体が前作より重めで深いのに圧倒的に尺が短い。前作より長く尺を取ってもいいくらいなのに、だからこそ全部が浅く薄い気がしたし、全部が早く進み過ぎて自分が見ている安達黒沢が私が知っている2人とは別人のように見えてしまった。丁寧な作品作りの印象が強く、期待度がすごく高かった分、もっと良く作れたのではと思ってしまった。やっぱりもう少し詳しく丁寧なドラマで観たかったという気持ちが強過ぎる。

あと、やっぱりキスシーンは欲しかった。サイドCPがしてるので期待してたけど、メインはやらないんだーと正直残念な気持ちだった。(事務所的に、他の所属俳優さんたちがBLに出て実際にしてるので、どちらもNGはなさそうなのに笑) 原作は結構濃厚なのでつい期待度が高まってしまうけど、そこまでは望まないのでキスくらい一度あっても良かったな…という気落ちは今でもある。濡れた黒沢のシーンとか原作ではすごいことになってたので、映画ではあっさりだったのが期待外れではあった。

でも、手が絡み合う映像は妙にエロかったし、指輪の交換の互いの手を握ったまま裏返してそれぞれの指に指輪はめるのなんて最高に綺麗な映像だったと思う。その流れで"おっと来たぞ"と思ったけどなかったから、がっかり具合が倍になったと思う笑

終わり感あるけど、インタビューで原作者の豊田先生が"結婚"をゴールにするのは何か違うから続きはまだ描くと仰ってたので、まだ続編の希望は若干あるのかな?

でもこれ続編というより、ドラマで前作と同じ12話くらいでもう1回作ってくんないかな笑 オタクだから(乞食になっているの)ではなく、描写とか丁寧に観たい。評判が良い作品だっただけにこれで終わってしまうのは残念な気がしてならない。

赤楚町田の相性がうまくマッチしていて、2人のケミストリーには無限の可能性があるし破壊力がすごいので、もっと共演を見たい。早々に別ドラマで共演カード消費されてしまったからしばらくないかな笑 あっても共演し過ぎでこちらが申し訳ない気持ちがするし、いつまでもチェリまほ効果頼りなのもどうなのかと思うし、それなら続編を作れと思うからな…色々と複雑な気持ちが。

私はこのペアを愛し過ぎていると常々自覚しているけど、このチームも、舞台挨拶でも感じたけど、すごく仲良さそうで皆が集まってる時間空間も本当に心から大好きだから、ほんとまた続編を作ってください。柘植湊もあれで終わりなの?という感じなので、ぜひ…

このままだと消化不良で、作品完結してもいつまでもチェリまほチェリまほ言ってる亡霊ヲタになってしまいそう😭

以上1回目の鑑賞の感想。2回目観たらまた少し変わるかもしれない。

・2022.4.18更新
2回目鑑賞。一度観て内容を把握してるからか、コンパクトさがそこまで気にならなくなり、むしろうまくまとめたな…と思えてきた。でも最後は急展開過ぎる。もうちょっと余韻が欲しい、ワンクッションあっても良かったと思う。ほんと六角、浦部さんの反応、女子たちについて実写チェリまほはどう描くのか観たかった。

黒沢姉が結婚式に来ないのも何か違和感が笑 いくら海外で彼氏と〜と言っても弟の結婚となれば戻ってきそうな姉なのに。

・2022.04.24更新
今回妹と一緒に観たからなんか感覚が違う。なんだか気恥ずかしくてそこら辺ばっかり注目してたのもあるかもだけど、3回も観てるとこういうのが観たいんだろ感が強い気もしてきた。

そういうのも勿論欲しいけど、なんていうかそれよりも丁寧でゆったりした描写とかが欲しかった。オタクホイホイも良いが、ならキスシーンをくれ、一度で良いから、と。

柘植湊パートとか、豊川本社メンバーの話も、そういえばそういう人たちもいましたね程度に入ってるだけなので、なんだかなぁ…今回は2人にスポットが当たってるだけだから仕方がないと言えばそうだけど、ドラマから観てるので2人以外のキャラが限りなく影が薄いのがどうしても引っかかる。

妹はオタクの私ほどではないけど一緒にドラマを楽しく観てた人だけど、 映画は話が急展開過ぎるしツッコミながら観たかったと言ってて、贔屓目ではない一般的な意見はこれなんだろうなと思う。

"やっぱりシーズン2としてドラマでやるべきだった"

特典目当てに3回目だけど、今後特典がなければBlu-ray出るまで一旦終了。

話が変わるけど、町赤こんなに仲良かった?(舞台挨拶付き上映) 昨年の今日あった2人だけのオンラインイベントはそれはそれで朗らかな雰囲気で良かったけど、少し距離感がある人たちだと思ってたから、今回舞台挨拶(とオンラインイベント)観てると思ってた以上に距離縮まっててふたりともめちゃくちゃ喋るし、ボケ地獄だし、仲良過ぎて若干引いた笑

特に町田がよく喋る喋る。ドラマから映画にまでなって、彼はこの作品に対する思い入れが人一倍強いんだろうなと思った。

よし、続編を作ろう!!
ひ