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冬薔薇のcocoのレビュー・感想・評価

冬薔薇(2022年製作の映画)
3.8
WOWOW鑑賞。

なんだろうな。なんて言えばいいのかな。
言葉にするのが難しい。
でも、最後までしっかり観ていられる。

阪本順治監督が伊藤健太郎くんを主演に
当て書きし脚本を書いた作品。

冬薔薇(ふゆばら)って思ってたけど
冬薔薇(ふゆそうび)って読むらしい。

とある港町を舞台に、どうしようもないダメ息子
と親との関係や、友達との関係などを描いている。

最初に言った、ラストまで観ていられた
1番の要因は、キャストが最高。

ダメ息子が伊藤健太郎くん。
その父を小林薫さん。母を余貴美子さん。
悪い仲間に永山絢斗さん。毎熊克哉さん。
永山絢斗さんの妹に河合優実ちゃん。
叔父さんが眞木蔵人さん。その息子に坂東龍汰さん。
友達に佐久本宝くん。
父の船仲間に伊武雅刀さん、石橋蓮司さん。

完璧なキャスティング。

永山絢斗さんの役がクズだったけど、
めちゃくちゃカッコ良くて、それだけでも
観る価値ありw
ビジュアルだけなら、今までの永山絢斗さんの
中で1番好きだったかも。

そして眞木蔵人さんも絶対、悪い方の役だと
思ったら(偏見)普通に、いい父親役で
意外だった。ちょっと枯れた感もあって
良かった。

そして河合優実ちゃんと毎熊克哉さん。
2人とも今まで観てた印象より更に良い。
存在感が凄い。

伊藤健太郎くんも当て書きだけあって
ダメっぷりが何とも絶妙。

小林さんや余さん他、全員が絶妙な役柄だった。

ストーリーとしては地味だけど、
きっとこーやって人って堕ちていくんだろうなとか、ほんのちょっとの差で違ってしまうんだろうなっていうリアリティがあって、それもまた絶妙。

阪本順治監督の『半世界』を観た時と
同じような空気感。
悪くない。むしろ良い。
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