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アナライズ・ミーのkuuのレビュー・感想・評価

アナライズ・ミー(1999年製作の映画)
3.5
『アナライズ・ミー』
(原題:Analyze This)1999年
104分 米国・濠洲合作コメディ映画

ニューヨークの悪名高いマフィアのボス、ポール・ヴィッティ(ロバート・デ・ニーロ)は、対立するプリモ・シンドーネ・ファミリーとの対決を目前に控えたある日、突然パニック障害に陥っちゃう。
ポールは腹心のジェリーの紹介で、精神科医ベン・ソベル医師(ビリー・クリスタル)の治療を受るが、ベンにとってはまさに災難、私情よりもポールの治療を最優先させられるハメになり、果てはかねてから予定していたローラとの結婚式までもメチャクチャにされてしまう
だが、ベンは治療を続けるうちに、ポールが少年時代に父親を目の前で殺されていた事を知り、これが彼のトラウマになっているのではないかと確信する。。。




⚠️チョイとネタバレに抵触致します🙇‍♂️どうか宜しくお願いいたします。

本作は、日常の人間関係で起こる色んなことが描かれていて、コメディ色満載で笑えて面白ったです。
加えて、心理療法も描かれており興味深い映画でもありました。
例えば、
ベンとポールの初対面で
『友人のことで相談に来た!』
ちゅうシラコイ(わざとらしい)嘘を見抜いたベンに対して、
ポールは
『天才だ!名医だ』なんてとおだてはじめる。
ベンは
『いえいえ!』
困惑半分の表情で返す。
極端な『陽性転移』に憂虞するお医者さんをビリー・クリスタルは実に上手に演じていたかな。
※転移には、治療者に対して
信頼、尊敬、情愛、感謝
などの感情を示す陽性転移と、
敵意、攻撃性、猜疑心、不信感
などの感情を示す陰性転移の二種類があるそうっす。
こないな特殊な感情てのは、患者が過去(幼少期)に自分にとって重要であった人物(多くは両親などの養育者)に対して持っていた抑圧された感情が、治療者に向けられたものと理解されている。
また、ある場面では、ポールが父ちゃんの死を回顧し、再体験する場面等々。

デニーロの過去に出演してるギャング映画を見てる方なら過去演じていたギャング役をまとめてパロディー化している感じがして非常に楽しめるんじゃないかな。
勿論、あまり観ていない方にも楽しめる作品じゃないかと思います。
映画を観終え続編があるんちゃうかとおもいましたら、矢張、製作されてました。
『アナライズ・ユー』(原題: Analyze That)は2002年公開されてるそうなので、機会があれば観たいと思います。
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