takato

RRRのtakatoのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.6
 あの「バーフバリ」の衝撃が帰って来た!というなら見に行くに決まってるじゃないですか!。前回は前後編な2部作でしたが本作はもうちっと小さいとはいえボリュームは映画2本分くらいあるので、トイレ問題にはお気をつけください。


 「バーフバリ」と同じくとにかくぶっ飛んだ力技な演出、描写、ストーリーが見事に爆裂するようなエンタメ作品となっている。話の構成としても、前編の終盤くらいから中盤まででどん底に落として、過去の因縁や真相が明らかになって主人公が立ち上がって無茶苦茶上がる!という物語のシンプルな基本構造を疑いなく徹底的に行っているから面白いに決まってる!。こういう作品を見ちゃうと、細かいことをゴチャゴチャやってる他作品が小さく思えてしまう。


 ただ、トンデモナイ描写が神話的な古代世界の物語であった「バーフバリ」に比べちゃうと近代といっていい本作では少々小さくならざるをえなかったり、主役二人もより人間的な部分が良くも悪くも出てきてる気がする。


 しかし、後編に入ってラーマの過去編に入っちゃうと、みんな「リロード!(装填)、エイム!(狙え)、シュート!(撃て)」って台詞がこびり付くぐらい熱い魂の高ぶりが多少の問題をふっ飛ばしてしまう。「バーフバリ」でも過去編で感情の圧力を極限まで高めることに成功してたから、それが解放される喜びが筆舌に尽くしがたいものがあったが本作でも同じ手法がいきている!。あと、悪役の白人の総督役の人が今どき珍しいぐらいな悪党面で、悪逆非道で能力もある真っ直ぐな悪として実に輝いていた。


 「バーフバリ」に比べちゃうと少々歌と踊りが多すぎた感や、この物語ならそれこそ「バーフバリ」以上に人々が立ち上がる展開がクライマックスにあるべきだったような…とか決して最高!と諸手を挙げの絶賛ではないですが、やっぱり他とは比べようがない映画体験ができること間違いなしな傑作です!。
takato

takato