ジェイティー

RRRのジェイティーのネタバレレビュー・内容・結末

RRR(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

舞台は1920年代、ゴンド族の集落を訪れたイギリスの行政官スコット夫妻は村の娘マッリの才能に惚れ込み、強制的に連れ去ってしまう、これに激怒した部族の守護者ビームは仲間と共にデリーへと向かう、一方大義を内に秘める警察官のラーマはスコット夫妻に迫る脅威を排除すべく特別任務に志願する、ほどなくして出会ったビームとラーマは友情を育むも対峙すべき日が刻々と迫っていたお話

バーフバリのS・S・ラジャムーリ監督最新作
その濃厚なスペクタクルを畳みかける作風は健在で、3時間という長尺ですが終始クライマックス感満載であっという間に終わってしまいました。
男同士の友情がメインですが、その過程にちょっとしたラブストーリーもきちんとあったりと見所が満載です。

イギリスのスコット夫妻がとにかく極悪で、その感じは往年の香港映画などを思い起こさせてくれましたね、弾の価値のくだりがそのまま返ってくるというめちゃめちゃ溜飲を下げる展開は本当に胸熱。

バーフバリでもそうでしたが一つ一つの語り口は多少既視感があっても人物が生きていれば自然と相応しい物語が呼び込まれてくるという事を監督は本当に良く分かっているんだなと思います。
だからこそインド映画の主人公たちは魅力的なのでしょうね。

アクションについては予想の斜め上を行く展開で痛快、愉快、爽快です。
特にビームとラーマの出会いとなる少年を救う橋のアクションとラーマの初登場シーンで石を投げた男を逮捕するために群衆の中を単身飛び込んでいくアクションは素敵でした、クライマックスはなんかランボー感あってとても好みです。

二人の友情については原哲夫の漫画が好きな自分としては終始ウルウルでして、対峙するシーンは辛かったですね、終盤手前でちょっとラーマがビームに誤解されたままになってしまうのは切なかったです。

ちょっと長いのは事実ですが、満足はお約束できるのでお時間に余裕のある方は是非ご鑑賞くださいませ