サム太郎

RRRのサム太郎のレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.5
あまりにエンターテイメントとしての力が強すぎてこっちが何か考えようとする隙を与えない勢いで圧倒されまくってるうちに終わった 「インターバル」の表記がバカで笑った(アラサーは普通にインターバルほしかった) エンドロールで急に知らないハンサムなオッサンが登場したと思ったら監督だった 歯列矯正で半断食生活してて生きる気力を失ってたから2ヶ月ぶりに映画見て元気出そうと思ったのに最終的に熱量に焼かれて多分3キロくらい痩せた
かつて大英帝国のような振る舞いをしていた国に暮らす人間としてプロパガンダ映画やんけ!と言い放ってみるのもいやメッチャおもしろいやんけ!最高!などと軽いノリで褒めるのも微妙な気がするのでどういう態度を取ったらいいのかなんか悩んでしまう 自分達を抑圧する敵はすべてLoad! Aim! Shoot!に走ってしまう怒りはもっともな話なんだろうが、近現代を舞台に神話の要素まで絡めて(インドは神との繋がりを深く持つ国だし)ここまでやってしまっていいんだろうか…という不安はなんとなくある いまの世界の情勢なんかを見ても 固い友情で結ばれるラーマとビームはそれぞれ異なる少数部族の出であることやビームたちを匿っていた家族がムスリムであること、また自国の男性に白けきった目を向けてナートゥに真っ先に参加する楽しそうなイギリス人女性たち、お前がスウィングを語るんか?と言う顔の黒人のドラマーとかが見え隠れするが特段説明もないのでしっかり受け取ってもらえるかどうかというと弱いは弱いだろうな 目配せ程度にしとかないと難しい事情があるのかもしれない あとバーフバリの監督の作品だと聞いていたのでデーヴァセーナやシヴァガミのような女たちの登場を期待していたのでう〜ん 時代背景の問題か? シータやジェニーをうまく描くにはあと1時間くらい必要だったかもしれない ジェニー以外の「いいイギリス人」を登場させてもよかったのかもね〜とかも思ったけどこれもまた反感を買ってしまったりするのかな エンディング雑に駆け抜けられすぎた感もあるからやっぱもうちょっと尺あってもよかったな インターバルありで
アイツどうせ腹減りすぎて今ごろ鎖食ってますよワラwつって牢を覗きに行ったらその囚人のラーマが懸垂してたシーンが好き 絶望の淵にあっても筋トレをやめない者を人は英雄と呼ぶ 正直ラーマの顔が好きすぎるので真の面食いとしてはあと3回くらい映画館の大画面でラーマの顔見たい 返り血と一緒に強く涙を拭う場面の美しさよ… そうなんだよな軍服ってどうしてもカッコよく魅力的に見えるんだよな…って苦しんでたけどラーマ(ラーマのすがた)が圧倒的に輝いていたのでOKでした ビームもラーマも身長190センチくらいあるんだろうな思って見てたからあとで調べて俳優さんの身長2人とも170センチ台半ばってグーグルに言われてマジ? になった 決してたゆまぬ強い精神による不断の努力が身を結ぶとき人間はマジでデカく見えます 私も今日から懸垂しようかな
サム太郎

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