いこ

RRRのいこのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
5.0
私が持っていたインドのイメージは…
・最近Youtubeなどでミームとして流行っていた明るくて力強いダンスのハッピーなもの
・個性的な神様が沢山いて大切にしつつも、アクセサリーや置物などでより生活の中にそれらが溶け込んでいるエキゾチックな雰囲気
・数学などとても優秀な学者が育つ非常に人口の多い国
なんて、明るくて力強いイメージがばかりが大きかった。

今作もそのイメージは大きくて、オープニングロールの力強い音楽から始まって、3時間という長さにも関わらず、飽きる暇もなく最後まで手に汗握る圧巻の映画だった。
ただ、始終マッチョな絵面で、ぱっと見誤解してしまいそうだけれど、物語は植民地時代の決して明るいだけではない史実に触れることのできる内容。
主人公ふたりも、実在する独立運動の英雄をモデルにしたキャラクターということや、エンドロールに描かれている人々からも、インドの人々が持つ力強さや愛国心などの背景を知ることができる、重厚な映画だった。

(パンフレットにはエンドロールに登場する人物の説明や、
RRRという題名も、英語と、テルグ語・タミル語・カンナダ語・マラヤーラム語で異なる意味があるという解説もあり、
すごく面白かったので気になる方はぜひお手にとっていただければと思います!)


元気になりたい人、インド音楽に興味がある人、伝統的な踊りが好きな人、史実に触れられる作品が好きな人におすすめの映画。

それから、迷っている方には、やっぱり大画面でより大きな音で鑑賞できる映画館での鑑賞がおすすめです!
いこ

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