湯っ子

RRRの湯っ子のレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.0
「バーフバリ」を数年前に家で観た時、これは映画館で観たかった〜!と思った私。なので、同じ監督の本作はやっぱり映画館に行かなくっちゃ!しかもIMAXで!と張り切って行ってきました。もう最初っから最後まで圧がすごかった。熱もすごかった。インド映画お決まりの長尺は、尿意との闘いはあれど、退屈さはあまり感じなかった。
私は前半が好き。
それぞれ使命を背負い、不屈の魂を持つふたりの男。その出会いに大興奮、イチャイチャトレーニングにはニコニコ。あと、やっぱりインドってでかい!人がたくさんいる!いやあの群衆どうなってるの?死人とか出てないの?とか…、
大好きなシーンは、イギリス人たちの舞踏会での超高速ダンスバトル。あのシーンはなんか涙が出てきちゃった。文化は国や人種を超えるよねって嬉しくなった。ビームの処刑台での歌にも、文化の力を描いてると思う。だけどやっぱり、歌って踊って万事オッケーというわけにはいかないんだよね。
後半は戦闘シーンが長くて、痛いのとか人がたくさん死ぬのとかが苦手な私にはちょいツラかった。イギリス人側はほんとにめちゃくちゃ憎ったらしい悪役で、エンタメ的に振り切っているのはいいんだけど、モブの兵隊たちはそのへんのニイちゃんだよね〜とか思っちゃって。
インドが独立を勝ち取るまでにどれだけのことがあったのか、不勉強な私はよくわかっていない。ガンディーは非暴力運動を唱えたけど、武力での抵抗も無数にあったそうだ。エンドロールに出てきた肖像画は、独立運動の英雄たちらしい。インドの観客は、英雄たちの肖像画に大きな歓声を贈るんだろうな。
インドの神話もモチーフになっているそうで、ラーマは終盤、ほぼ神となる。今、こういう映画が作られるインドの気分ってどういうものなんだろうなと思った。
湯っ子

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