ピロシキ

RRRのピロシキのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.5
無数の英国人たちを撃って射って殴って刺して、あげくには国旗をひるがえし「母なるインドのために!」と叫ぶ。現代劇なら「お、おぉ…」という気持ちにはなるだろうが、物語の舞台となるのは1920年。英国植民地時代の抑圧された国民の怒りと憎しみは、やり過ぎなまでのアクションと力強いダンスでがっつりエンターテイメントへと昇華され……なんというかとにかく、この爆発的な勢いに圧倒され尽くしてしまった。さぞかしヘトヘトになるかと思われたが、そんな不安は杞憂だった。単純にハチャメチャに面白かった。なんなら上映前にちょっとだけ感じていた腹痛も、終わる頃にはスッキリ治ってしまった。正露丸のような3時間だった。

エンドロールの大団円で最後ついに耐えられなくなって、村西とおる並みに自分もカメラの前に踊り出てきちゃう監督。ナイスすぎる。
ピロシキ

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