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RRRのGijoeGoのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.2
マッキー、バーフバリと面白かったので本作も鑑賞。
歴史ファンタジーの大傑作!
無駄が無く3時間という尺も初めから最後までぎっしり中身が詰まってるので飽きる事なく楽しめる。逆に言えば詰まり過ぎて考える余地がほぼ無く勢いで終わってしまう。

圧巻の人海戦術シーンや無茶苦茶なアクションを成立させるVFX、ダイナミックなキレキレダンスシーン全てがスゴイ。
映像だけでなくストーリーも史実では出会わなかった主人公の2人が出会ったらというifというのも面白いが、それぞれの立場がドラマチックで何度も落涙。

一騎当千的な活躍もスーパーパワーでは無くなるべく体術や機転を効かせた闘い方で切り抜けているのが好感が持てる。万能過ぎて荒唐無稽だとハラハラしないのをわかってらっしゃる。
後半はさすがに神がかってる感はあるが、リアルで見た目ショボくなるよりはケレン味があった方が映画として映えるのでそれはそれで良し!ノールックで槍とか松明受け取るぜ!

ぱっと見ヒゲの生えた見分けのつかないおじさんが大勢出てくるが観ているとすぐに見分けがつく様になっていた。

インド映画特有の歌や踊りもストーリーラインに上手いこと乗せて違和感がない上にミュージカルの様に状況説明の役割も持たせていてコレも無駄の無い手法。
若干、エモーショナルなシーンになるとスローになるのが多々あるのでもっさりするのとクドく感じるので少し削っても良かったかも。やりたいのは分かるが1作品に何ヶ所もあるのはかえって印象が薄れるかも。

肩車やバイク屋でのバイト経験、馬や銃の名手など伏線と思えなかったシーンが終盤ああなるとは見事。

今回の悪役大英帝国のヤラレっぷりも胸がすく思いがしてサイコー。

それにしてもビームとラーマの2人の出会いのシーンで目の合図で何をすべきか分かり合えるの凄すぎ!

とにかくここまで全編エネルギッシュな作品はなかなか無いので疲れるがそれも悪くない。
エンディングのダンスシーンも演者をはじめ監督自ら出るとか多幸感しか無い。
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