セサミオイル

RRRのセサミオイルのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
1.5
一瞬一瞬面白い部分があるんだけどバーフバリ同様、こちらもハマれなかった。
観ていて単純な話なんだろうなと思うんだけど実際は観ててちんぷんかんぷんで何を見せられてるんだろ?という感覚が中盤くらいまで続きました。


根本的に登場人物たちの行動原理や基本思想が自分とは相容れないのだろう。
相手をバタバタと倒してゆくシーンは痛快なはずが僕にはどこか怖く感じる。
復讐とは言え相手を倒す事にためらいが無さすぎるのだ。僕が感じた主人公たちの行動原理を簡素に言うなら「サイコパス寄りのクソ真面目」なのだ。現実の世界でもこういう人たちが苦手なんです(笑)
獰猛な◯◯をパーティー中の屋敷に放って(未必の殺戮)も自分には1%も非はないと信じて疑わず誰の意見にも耳を貸さないといった雰囲気が怖いのだ。しかし映画ではこれをあくまでも英雄として扱うのだ。監督も登場人物たちと同じ行動原理なのだろう。ここで付いていけないとなってしまう。敵も味方も相手を痛めつけるのにまるでためらいがない。サイコパス同士の戦いおもろいか?となってしまう。炭治郎みたいに敵に情けをかけないので駆け引きも生まれない。そこに人間味を感じ取れず共感どころでは無くなってしまう。
急にキレキレの踊りが始まると面白いのだが「あ、でもこいつらいっちゃってるもんな。監督とも話が通じないんだろうな、だってスローモーション&早回しをこれでもかとあれだけしつこくしつこくやる監督と話が通じる訳ないもんな」とか心のどこかで思ってしまう。
こうなると今度は細部のアラが見えてくる。負の連鎖…

冒頭の曲は良かった。。。