イギリス統治下のインド。
イギリスの権力者に妹を奴隷として買われたビームは、仲間とともに、妹の奪還を計画する。
心に野望を秘めた警官ラージュは、イギリス人に災いをもたらすとされる、姿の分からないビームを確保することで昇進しようと考える。
互いを知らないまま、相手が敵対する相手である、因縁の関係を持つ二人。
ビームとラージュは、少年が事故に巻き込まれる状況を目撃し、互いが誰だかも分からないまま、二人で命をかけ少年を救出する。
互いを認め、義兄弟の契りを交わした二人は、運命の相手と巡り会えた喜びを味わう日々を送るが、次第に互いの目的に近づく中、互いの正体へと迫っていく。
インタールードを挟み、前半と後半で展開が全く変わるこの映画。
前半の情熱的なアクションも凄いが、二人の不屈の精神が周囲を変え、二人自身も変えていく後半は、それぞれの個としての強さではなく、二人の結びつきと信念こそがとてつもない強さをもたらす神話的なアクションになっていく。
アクションシーンの度に見せ場がある本作は観ていて、興奮冷めやらぬ180分間だった。
「マッドマックス怒りのデスロード」を映画館で観た時のような、テーマや内容の素晴らしさだけでなく、映画のアクションで感動が味わえる。
こういった映画があるから映画を観るのを止められないんだなと、映画の力強さを感じられる大傑作。
