この映画を一言で言えば、見るタイプのアドレナリンだった。私は“ナートゥ”を知ってしまった。
まず伝えたいのが、見ようか見まいか迷っていてレビューを見ている人がいるのならば、損はさせないので今すぐ予約してほしいということ。冗談ではなく本当に。都内の劇場は休日の午後、お昼を食べてゆっくりしてから見てお買い物して帰ろうかという時間帯のチケットは売り切れ始めているためだ。
CMやテレビ等で出てくる子供を助けるシーンが序盤に出てくるとは聞いていたものの、こんなにすぐに盛り上がるシーンが出てきて大丈夫か？あと二時間半くらいあるだろうに、と思っていたことを恥じた。この映画、3時間の上映時間中に山場がこれでもかと押し寄せてくる。もう終わり？もう少し見させて、と願う隙すら与えてくれない。インド映画といえばこれ！という、見たいものを全て詰め込んだおもちゃ箱のような、パワーに溢れたエネルギッシュな作品だった。
馬鹿馬鹿しいと思いきや、イギリス統治下に置かれていたインド、そこに住まう人々の苦しみや嘆きも描かれている。不勉強なのでこの辺りの描写が誇張されているか否かは判断ができないが、そこからの解放を求め戦う主人公に、熱くなること間違いなしだ。
エンディングを見たあと、あれは誰？と思うかもしれないので先に伝えておくが、その答えは“監督”。最初に主人公の顔が覚えられないかもしれないのでポスターででも区別をつけておくといいかもしれない。
朝に見て、実はもう一本別の映画を見ようと思っていたのだが、今日だけでもRRRの余韻に浸りたくて取りやめた。ぜひこの感動を、興奮を、映画館の大音量で味わってほしい。
