喜連川風連

RRRの喜連川風連のレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
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ゴリ押しの美学!「Rise(蜂起)」「Roar(咆哮)」「Revolt(反乱)」

wateR × fiRe。闇落ちしなかった座頭市×戦国自衛隊×マッドマックス。

冷静に考えると笑っちゃうような演出を大真面目にやるから面白い。敵に囲まれてるのに弾当たんなくてもいい!猛獣と素手で戦ってもええんや!好きな人を使って潜入?いやいや!猛獣使って中央突破や!腕一本で牢屋もぶち壊せる!バイクも投げられる!考えるのをやめろ!信じたらできるんや!脳筋!ぱぅわー!荒いCGとか!変な早回しとか!母国を裏切った英国女子の闇とか指摘しちゃだめな映画なんだろう笑

監督が物語の力を心から信じてることがよく伝わってくる。邪智暴虐な英国の支配から立ち上がれ!前進!前進!前進!進!

中国なら抗日解放戦線を巡るプロパガンダ映画として作られそう。

鬱屈とした時代に求められたのは底抜けに明るい王道の物語。バーフバリといい、この監督は現代にいくつ神話を作ろうとしているのだろう。

満員の丸の内ピカデリーで終映後に拍手喝采でした。
喜連川風連

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