アン子

RRRのアン子のレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
5.0
【デカすぎるくらいがちょうどいいって思えた】
スカッとする。アクションがすごい。意味わからない繋ぎもあるんだけどそれにも笑えて良く思えちゃう

英国がインドの悪者だったのは事実で、その目線のまま描く映画は日本ではなかなか見れない。
昔英国からみたインドは奴隷だったため、インド人の命すら軽く扱われる描写も多い。
実際そう扱われたんだろう。そういうことをする奴らがどんどんぶっ飛んでいって、ざまあって思ってスカッとした。
そのスカッと大立ち回りの前に、イギリス人だけど味方になってくれる人も出て、今のイギリス人が見ても鬱屈しないよう配慮してくれたんだなと思った。そういう配慮も分かったから思い切りよくスカッとできた。

ことあるごとの効果音がバカでかい。
エキストラが多すぎる。主役が揉まれるってだけなのに一枚のアートみたい。
火薬の量もすごいし、お城すらぶっ壊して屋根からがらがらって崩れていくし
声に出さないようすげーってずっと映画館で言ってた

エンドロールで
『武者震いをしたら山を砕け』
って歌っていて、山を砕けってぐらい鼓舞してもいいんだ…って感動した。
山を砕かなくても、山を砕くぐらいでかいことを自分の勝手にしてもいいんだなって

敵役の銃弾や、大砲すらも当たんないのもお決まりだけど笑った
大砲を当てない方が技術いると思う。大口叩いていた悪役が顔を真っ白にして泡を食うのはやっぱり見ていて笑っちゃうな
城で殴り合いをするのに、白の塀をキットカットみたいにパキッて割るの笑っちゃうよ。縄文人の打製石器みたいに綺麗に三角な刃物作っちゃってさ…笑

数ヶ月しか刑務所にいないのにロン毛になるマッチョや、薬草塗っただけで完全復活する超人マッチョ、
映画の中では完璧なロイヤルティはエンドロールではインドに永住を決意した人の笑顔になってるし

劇場で観たけど声を出して観る方があってる映画だな
映画はなんでも集中して観るもので、ボリウッドもそうだけど、話半分に聞いてもいい映画だった!
アン子

アン子