漫画描きのたまご

RRRの漫画描きのたまごのネタバレレビュー・内容・結末

RRR(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

2回見ました。大傑作です。
R R Rの意味は作中ではFIREとWaterの R以外に意味が明かされないのですが、主演2人…ラームチャランとNTラームチャオ.jrとラージャマウリ監督の名前にある3人のRから取ったものです。
インドでは名前に対する思いが日本以上にハンパないみたいです。

【あらすじ】
1920年、英国統治時代の暴君スコット・バクストンと妻キャサリンは、ゴンド族の少女マリの歌の才能を気に入り、彼女を誘拐。激怒した住民たちとリーダーの男ビーム暴動を起こす。大使館を守っていた警察官のラーマが暴徒たちを鎮圧しようと奮闘…。

しかしラーマとビームはその暴動の前にお互いの事情を知らず、船の上で火事に巻き込まれた見ず知らずの子供を…2人で命懸けで救いにいくのです。そして絆が生まれる。

ビームの優しい心情を深く知るラーマはそれでも自らの秘めた宿命のために、ビームと敵対する道を選ぶ。



【良かった点】
①全部良かったです。3時間超の映画を飽きずに見切れたのは全部良かったから。始まりから終わりまで無駄が一切なくゴリゴリに話が進んでいきつつもキャラ立てもゴリゴリにしていくので3時間がずっと濃い時間なんです。

そのうえで映画の中でビームは水…ラーマは火の神を司っているんだなと視覚的に分からせるド派手な対比を終始続けるから天才的です。

また、リアリティとド派手効果のバランス感覚が良すぎます。「政治的な部分」や「このキャラはこう動くしそれに共感できる」みたいなのがハッキリ映像化できる監督だからこそ安心してここはド派手な部分も突っ込みながら楽しめる〜!!ってなります。

②主演2人の演技ははじめて見たのにスター性で満ちてたので一度映画を見たら忘れられない色気があります。かっこよすぎる。




【良くない点】
ちょっと流石にその辺の薬草が強すぎるw
その辺の適当に摘んだ草で猛毒蛇の毒を中和したり、立てないほど弱ってた足が木を蹴ったりできるレベルで回復したりするのだけはやりすぎw
ご都合主義が凄まじいとこがあります…ギャグだと思って見ればそこも問題ないですが(笑)



【総合評価】
良くない点を含めても、今まで見た映画の中で3本指に入るくらいには面白かったです。大傑作。