まる

RRRのまるのネタバレレビュー・内容・結末

RRR(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

植民地支配の陰だった。
どこまでを「人間」とするか、露骨すぎてイギリスに辟易。
言葉が通じないと分かってるなかでたった銅貨2枚でマッリを不当に買い、弾丸1発の価値もないとしてた……。
終始、インド人をなめてるイギリス人のニヤニヤした笑いが気持ち悪かった。
マッリ自体も、アクセサリー的に連れ歩かれてた。珍しい歌を歌い、絵を描く用が済めば、どっかいけと閉じ込める……。
"女性に笑われて恥ずかしい"とか、"意中の女性に見向きもされなくて悔しい"とか、そういう感情が全部インド人への暴力に変換されて発散されてた。

山場に次ぐ山場、残り30分で回収できる?!ってくらい盛りだくさんの見せ場で、飽きずに楽しめた!
勧善懲悪でスッキリしたし、希望が持てた。悪は必ず滅びる。
『怒り』が分かりやすく中心に据えられてる作品だけど、胸焼けせず見れた!
帝国主義滅べ。
祖国解放のために、文字通り屍を越えて戦ってきたインドの歴史を垣間見た。

これまで見てきたインド作品は、正直お歌のシーンが冗長に感じるものも多かったけど、今作はそんなことなかった!
全部が絶妙な加減でアクセントになってたように思う。
まる

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