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ヘルドッグスのNowLoadingのレビュー・感想・評価

ヘルドッグス(2022年製作の映画)
3.8
 本日の一本。3月はアニメに集中してたので久し振りだ。

 そんなに期待していなかったがいざ始まってみると登場人物の多さは気になりつつストーリーのシンプルさに楽しめた。いわくつきの元警察がヤクザに潜入してミッションをこなすというそれだけの昔ながらの話だ。それだけに鑑賞する側も目の肥えた人が多いジャンルでもあろうが、そこは分かっているのであろう。岡田准一を初めベテラン勢の豪華なキャスト陣がしっかり役割を果たしている。名前がこんがらがるがキャストで一つ一つあぁこんな役やってたなとピースをハメていくわけだ。

 一点不満を上げるとすれば多量の登場人物をシンプルなストーリーかつハイテンポでサクサク進んでいくので出てくる人達が皆極端な記号化されているところ。つまり人間というより64或いはPS1時代あたりのゲームキャラと化しているところか。映像化するにあたり予算や尺の都合上全部話をするのは難しい。だからキャラクターのリストラなど話に整合性を持たすようスリム化して欲しかったなというのはある。特に主人公兼高のステージクリア型ミッションはゲーム版ゴールデンアイでもやってんの?と見紛う。

 無駄な展開もなくスピード感を持ってテンポよく話が展開していくので飽きる場面がなく、あっという間に見終わってしまう。こういうところは現代映画の良いとこだなぁと昭和映画のジャンルと令和映画のテンポとイイとこをしっかり抑えた良作であり、孤狼の血などが好きな人なら見逃せない一本だ。
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