つき

名探偵コナン ハロウィンの花嫁のつきのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

意外にも?今回は建物が倒壊するような爆発は起こらず、逆に爆発を止めるためにみんなが協力して行くお話でした。

冒頭の高木刑事と佐藤刑事の結婚式は、数日後に控えた元鬼刑事の結婚式(脅迫済み)の警備の予行演習。そのどたばた劇の裏で、昔降谷さんの親友たちを殉職に追い込んだ爆弾魔が逃亡。そいつが現れる場所の情報を掴んだ降谷さんたち公安は、張り込み、追い詰める。しかしその犯人が突然爆発し、爆風に吹き飛ばされた風見刑事を助けようとしたところを、真の?犯人によって降谷さんも首に爆弾をつけられてしまう。
後日。警察庁の前で人が爆発物による炎に包まれて死んでしまう。その人物の鞄からかつて佐藤刑事と組んでいた松田刑事の名刺が見つかる。これはあの事件とつながるのか?
動けない降谷の代わりに新一は調査を進める。


お話てきには、なんだか久しぶりにアニメっぽいコナンくんを見たな、と思いました。
ちょこちょこはいるギャグ的な動きや、感情を表す表記?もあって、なつかしいアニメを見てるような感じがありました。
犯人の計画も、なかなか行き当たりばったりというか、運任せというか、都合がつきまくってたね、という感じがあったのですが、全体として面白くなってたと思います。
ラストの渋谷交差点に子供たちをいかせちゃう博士にはびっくりしましたけど。行かなきゃ話にならない!と分かってても、え!ってなりました。あと、爆弾魔の被害者たちで立ち上げたグループのリーダーの涙が、いつものコナン君の描き方じゃなくて、ぶわりとおおきく膨れて、千と千尋とクレしんを足して2で割ったみたいな感じだったのが「?」となりましたが、こんなとこ気にしなくていいとこだなと自分で突っ込みました。
降谷さんの話してくれた11月6日の爆弾事件、爆弾解体の最後のひと押しが萩原さんとの他愛無い一コマだったこと。その同じ思い出が、渋谷一帯を巻き込む大爆発を止めるアイデアになるっていうのが、すごくよかったです。それこそご都合主義!なのかもしれませんが、でも日常にそういうこと(爆弾から町を守るなんてことじゃなくても)あるなと。思い出すこともなかった、ちょっとした思い出。もうその人との思い出は増えていかないと分かってる思い出。それがたしかに今、自分を助けてくれる。それはその人がいたからだ。そんな単純な事実が必要な時もある。あなたがいたことを、私は確かに受け取って、こうして生きてこられた。それを、いつかまた伝えたい。そんな気持ちが、失っても失っても、生きていくために必要なんだと思う。バンプのエンディングがすごく良くて、結局けっこう泣かされてしまった。

全然映画関係ないのですが、
後ろの席の母親と娘さんの二人の、
「お母さん、携帯切った?」
「バイブにしてるよ」
「でもバイブの音も気になるから切った方がいいよ」
(本当に電話かなにかして音がすることを実証されてました)
「それに音だけじゃなくて、光が漏れたら後ろの人も気になるから、ちゃんと電源切っとこ!」
というやりとりに、めっちゃいい人!!と振り向いてありがとうを言いたくなりました。
つき

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