Hiroki

名探偵コナン ハロウィンの花嫁のHirokiのレビュー・感想・評価

3.8
Netflixのトップ画面をなんとなく見てたらコナン劇場版が何作品か先行配信になっていて「ん?これ観てなくない」となって鑑賞。
2年前の劇場版。
ちなみにこの先映画以外の原作のネタバレも含むので嫌な人はお気をつけください。

コナンは劇場版だけ、しかも映画館では観ないライト層です。
生意気言ってすいません。
でもなんだかんだで全部観ているような。
ただ最近の劇場版は本編追ってないとわからなくなってきていて、まーそりゃ普通に考えたら当たり前なんたけど、そろそろ観れなくなるなーとか思いながら観ている。

近年は初期相棒シリーズ脚本の櫻井武晴と福家警部補シリーズなどミステリー作家として有名な大倉崇裕が交互に担当。
そして個人的には大倉崇裕脚本の方が好み。今回は大倉脚本。
そして監督が今年スマッシュヒット中のハイキュー!シリーズの満仲勧。
なかなか良い布陣。

そして内容的には大きく分けると「キッド・服部」or「安室・赤井・黒の組織」みたいな分け方になっていて今回は後者。ちなみにその全部が出てくるわけではない。
どちらかというと前者が楽しいコメディ的な要素が強くて、後者は悲しいヒューマンドラマ的な要素が強い。
さらに順番に公開されるわけじゃないけど、両者がクロスすることはほぼない。

こんなに真剣にコナン劇場版の事を考察してる人が他にいるだろうが...

ただ今回、久しぶりにとても面白かった。
すごく楽しめた。
まず良いのが話がわかりやすい。
一応三つ巴構造になっているのだが“ナーダ・ウニチトージティ”は(こんなちゃんとしたわかりづらいロシア語にする必要あった?)中盤で彼女らのやりたい意図がわかり、終盤でコナンくんたちに強力してのvs真の敵構造になるので理解しやすい。
安室さんたち公安が最初から仲間なのもわかりやすいポイント。
あとはキャラのピックアップが良い。
安室さんの話なんだけど、佐藤&高木の話でもある。これはあつい。
さらに安室さんの同期5人組の今まで語られなかった物語が出てきて、青春群像劇っぽくなってるのも良い。
原作読んでないとか言いつつ序盤は読んでるので、松田とか萩原が出てきて普通に動いてるのとかあつすぎる。(しかし松田が本当に謎のモブみたいな男の爆弾でやられたのは設定ミスだよ...かなり初期だから仕方ないけど...)
しかも「諸伏だけどーなったかわかってない」みたいな話の流れで全部見てる友人に「いや黒の組織に潜入して赤井を敵と勘違いして自殺してるやろ」と普通にネタバレかまされるという...
アニメシリーズとかコミックスとか今から追うつもりないからいいんですけども...

とにかく話の作り方もキャラの立たせ方も良かった!
まーいつもながら最後の巨大ボールでの止め方とかわけわからん所はあるけど、それはコナンだから仕方ない。
すべてが完全にまとまったらそれはもーコナンではない!

ちなみに今年は順番的に大倉崇裕が脚本。
そして内容はキッド×服部らしい。
ちょっと期待できる...のか?

2024-13
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