なぜこの脚本が劇場版として通ったのか理解できないレベル。良かったのは最初の掴みのおもしろさと、それを受けるエンドロール後の着地が美しいことくらい。
端的に言うと…劇場版なのに誰も活躍しないのである。
おっちゃんは終始寝てるし（そうなる手前だけしっかりかっこよかったがw）、蘭と博士はほぼ出番なし。安室さんもずっと犬小屋状態。捜一と公安は出番は多いがこれといった見せ場はない。園子・平次・キッドなどもいないのでさぞかし新一の独壇場かと思いきや、それほど見ごたえある推理もアクションもなし。では誰が活躍したのか…振り返ってもいまいちわからない（安室さん・高木刑事・少年探偵団と灰原には見どころはあるが、いずれも完遂しない）。…みんな今回どうしちゃったんだよw
恒例の博士クイズすら尺が短かったw
登場人物自体も少ないので、犯人は最初からほぼ二択。ロシアの国際犯罪グループが出てきたところで「今回の見どころはこれか」と期待するも、蓋をあければ単独犯だし、追う組織も中途半端で拍子抜け。
ハロウィンの渋谷という現場のチョイスはよかったが、駅周辺だけで小さくまとまった感。
ヒューマンストーリーも弱く（エレニカと村中どちらも良い話なのに分散してしまったような）、本作は何で魅せたかったのだろう。
安室さんの同期にフォーカスするだけなら、TVのスペシャル版で十分だったのでは。
