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ワイルド・メンのeigajikouのレビュー・感想・評価

ワイルド・メン(2021年製作の映画)
4.0
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022
国際コンペティション

映像的には北欧の自然の風景が見られて良かった。
自分としては主人公のミッドライフ・クライスを厳しい目で見てしまった。妻は子供2人抱えていて大変だよ。ベテラン警官の妻はすでに脳卒中で亡くなっていて悲しい。車中で夫婦喧嘩していた若い夫婦の妻の描写や、マーティンの妻の描写が男たちのものより表層的で気になった。
でも1989年生まれのトマス・ダネスコフ監督のメッセージを読んで、「男も女も我慢ばかりしないで話し合うのは大事だよね」と、もしかして監督の親世代に入るかもしれない自分はもっと作品を温かい目で見なければいけないなと思った次第。
『デンマークの息子』TNLF2020で見たからラスムス・ビョーグとザキ・ユーセフに見覚えあったんだな。
《本作は男について、特に男がいかに自分の気持ちを表現するのが下手であるかについての映画です。私も自分自身の問題を語るのは得意ではありません。でも、生まれたばかりの息子には、上手に話せるようになってほしいと思っています。息子が落ち込んでいる時に、自分の感情を抑えるように注意したり、「男らしくしろ」などと言う人がいなくなることを願います。そこからすべてがうまくいかなくなるからです。困難に陥った時は、どう助けあえばいいのか話し合わないといけません。沈黙を強さと勘違いするのをやめ、互いに心を開くにはどうしたらいいのか。それができれば、もう少し上手に「怖い」と感じられるようになると思います。》映画祭HPより。
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