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ダイ・ハードのkumadaのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード(1988年製作の映画)
4.0
日本公開が1989年、当時は大阪に住んでました。梅田近辺で見たのだろうか。この映画を見ると、しばらくはガラスを見ると足の裏がチクチクします(笑)。

1989年の日本はイケイケでした。米国のでかいビルを日本企業が次々と買収しておりました。当然ながら、米国人の心情は良くありません。日本車をハンマーで叩き壊すパフォーマンスもありました。本作でも当時の時代背景が色濃く出ています。

人質は日本人に雇われた米国人、テロリストは西ドイツ人です。米国 vs 日本・ドイツという構図が見えます。そして、最後に米国が勝ちます。第二次世界大戦のようですね。

ブルース・ウィリスは当時NHKで放送されていた「こちらブルームーン探偵社」に出てました。コメディタッチのドラマです。アクションとは無縁の俳優でした。なのでこの映画を見た時は驚きました。

彼が演じる主人公はニューヨーク市警の警察官。一方、舞台は西海岸にあるビルです。随分と西海岸の文化をディスってます。ロス市警や後から出てくるFBIもかなり無能に描かれてます。

当時は皆さん普通にタバコを吸っていたのですね。喫煙シーンだけでも時代の変遷を感じます。「お前はスティービーワンダーか!」と揶揄するシーンがあるけど、これ今では言えないセリフでしょう。

ラストの伏線回収はお見事の一言です。主人公夫婦がリムジンで帰路に着くシーンがイカしてます。クリスマスシーズンに見るのにピッタリの映画であります。

まだ頭髪のあるころのブルース・ウィリスを見ることができます。(笑)。
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