ひれんじゃく

ダイ・ハードのひれんじゃくのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード(1988年製作の映画)
3.9
有名どころだけど未履修だったし幸運にも公開から30年以上を経ているのにも関わらず今までにネタバレを全く踏んでいなかったので勢い込んで見た。シンプルにメチャクチャ面白くて満足した。以下少しネタバレ。

























基本ひとりで悪態つきながら頑張ってるブルース・ウィリス、そんなブルース・ウィリスに綿密に立てた計画を全部しっちゃかめっちゃかにされるインテリテロリストグループ、何もわからない地上部隊の三つ巴すれ違いコントが面白い。ハンスもクソ冷酷で頭が切れるリーダーでありながらジョンが力技でなんとかしてくるせいでドジっ子みたいになっちゃってるし。個人的に警官に気付いてもらうためにジョンがメンバーの死体を投げ落としたムーブに爆笑してしまった。最高すぎ。
警官がビビり散らかしてバックで爆走しながら本部に応援要請をしてる中、何も気づかずにリムジンの中で呑気してる運転手のシーンでも笑った。なんだかんだでこういう古典的なのに弱い。

ただその警官、子供を誤射してしまったせいで銃が撃てないというトラウマを抱えていたのにこんなにあっさり解決してしまっていいのか?みたいなところがあった。無線でずっと話していたとはいえ見ず知らずの他人だし。人を守るために銃で撃ち殺すのはいいんだ…許されるんだ…と思うなど。価値観の違いかな。

あとベトナム戦争や東西ドイツ、敗戦国としての日本をチョロっと持ち出してきたけど本筋には全く関係なかった(ように見えた)。ハンスの目的も同志の解放ってよりはどちらかというと金目当てだったしそういう意味では何も考えずに見られるエンタメ映画だったのかなと。メチャクチャ統率が取れててすぐに人を殺すテロリストとの駆け引きが凝ってたしギャグパートも面白かったのでバランスは良かったと思う。特にハンスとジョンが互いに顔を知らないゆえに撮れる動き(ハンスが咄嗟に人質のフリをするシーン)とか手に汗握ってみてしまった。
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