“The Justice of Bunny King(原題)”
トーマシン・マッケンジー目的での鑑賞😄
ある事件をおこし二人の子供達に会うことを禁じられているシングルマザーのバニー
日々の生活もままならず、妹夫婦の家に居候
トーマシン・マッケンジー演じる同居している姪っ子トーニャも、そこでの暮らしに息苦しさを感じている。
バニーはなんとか子供達に会うためにあの手この手
そしてある出来事をきっかけにトーニャもその片棒を担ぐことになるのですが…
日本語タイトルやフライヤーの雰囲気からは、心温まるロードムービーを想像していましたが、その内容はかなりシリアスで観ているのが相当キツかった😥
序盤はバニーのやることなすことに全く感情移入ができず、かなりイライラ
もちろん我が子への強い愛からの行動だということはわかるのですが…
それが終盤、事態がとんでもない方向に向かってからは二人の行動がグサグサと心に刺さりました😢
本作で描かれているのは、貧困や元犯罪者といった社会的弱者(あまり使いたくない言葉ですが…)に対する厳しい現実
たとえ彼らにどんな“Justice”があったとしても、社会や制度はそう簡単には彼らを受け入れてくれません。
そしてそこに感じたアメリカン・ニューシネマ的なニオイ
一瞬当時のそれと同じく悲劇的な結末が頭をよぎりました(チョットそれに近かったけど)が、希望を感じさせるラストシーンは、それまでの重苦しさを多少なりとも晴らしてくれました。
ただ自分が弱者に対してどのように向き合っていたかをあらためて考えさせられる本作は、心の中に澱のように残るかなり重い作品のような気がします😥
p.s.
目的のトーマシン・マッケンジー
ガッツリ二人のロードムービーを期待していたので正直少々拍子抜けでしたが、ラストシーンのその表情は流石若手演技派
このワンシーンだけでも満足😉