Ryoma

ドライビング・バニーのRyomaのレビュー・感想・評価

ドライビング・バニー(2021年製作の映画)
4.4
ジャケとは対照的にしっかり社会派な題材で陰鬱とした空気を帯びながらもそれを跳ね除けるほどのバニーの真っ直ぐさ•破天荒さにありったけの勇気をもらえた。ルールやモラルは言うまでもなく大切だけれど、昨今のダークヒーローものの流行りが象徴しているように必ずしも法律や国が守ってくれる訳ではなく時としてルールに縛られず自分の芯を貫くこと•心の声を必死で周りに届けることが人間らしく生きるためにいかに大切であるか、人であるためにどうあるべきか教えてくれた気がする。
一見すれば周りを顧みず迷惑ばかりかけているかのように見える主人公のバニーだけれど、本当は人一倍人を思いやっていて、そういう彼女の姿勢にかなりぐっときた。
また、我が子を愛する母親の愛情は計り知れないなと改めて感じたし、子を持つ母親なら痛いほど彼女の気持ちがわかるんだろうなと思った。

おそらく初ニュージーランド🇳🇿映画だった。オーストラリア🇦🇺出身のエシーデイビスとニュージーランド🇳🇿出身のトーマシンマッケンジーが織りなすロードムービー、爽やかとまではいかないけれど大いに勇気をもらえる素敵な作品だった◎
トーマシンマッケンジーの『ラストナイトインソーホー』は劇場で観たかった作品で配信始まってからもまだ観れてないから今年中には万全の体勢で観たいな🙋‍♂️
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