はからめ

百花のはからめのネタバレレビュー・内容・結末

百花(2022年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

過去と、現在が入り混じる。
母さん!の叫びが母さんには届かない。
過去も、現在も。お互いに違和感が常に付き纏う。

そして、だんだんに母さんの壊れ方が進んでいく、

原田美枝子さんの演技はリアルすぎて、怖い。
本当なの?  いや、ホラーじゃないぞ、と言い聞かせながら観る。
認知症は、人の表情を無くしていく、感情を歪めていく、
その中で長澤まさみさんの演じる百合子が自然体でホッとする。

震災の音と映像に身体を固くする。
突然のショック。
映画全編で、音質の硬さが心をえぐる気がする。
セリフが届きすぎる。

半分の花火、を思い出した時には母は、忘れている。

花を切らさないことで、記憶を保とうとしていたのか。

親子でもどうしようもないんだな。

混乱してしまった頭で、なんか、泣けず、怖さがまとわりついた時間になった。
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