"半分の花火"
母はとても観たがっていた。
息子は何の事か分からずにいた。
かつて母親(原田美枝子)に1年、置き去りにされた過去がある息子(菅田将暉)は、わだかまりのある親子関係の中で、母親の様子を見ていた。
テーブルにある1輪刺しにはいつも黄色い枯れた花。
アルツハイマーを患って遠ざかっていく母の記憶。
菅田将暉の切ない演技が良かった。
シングルマザーで記憶を失っていく原田美枝子の演技も切なかった。
又、生まれてくる新しい生命にも感動した。
最後に"半分の花火"の謎が解ける。
そうだったんだ……。
あなたは僕を本当に愛してくれてたんですね。僕との思い出があなたの真ん中にあったのですね。
ありがとう、かあさん。