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レンフィールドのtakaeのレビュー・感想・評価

レンフィールド(2023年製作の映画)
4.2
いや、これはやばい。...むちゃくちゃ面白い!!

ざっくり言うと、ニコケイドラキュラ伯爵の下僕として長年モラハラ・パワハラに耐え支配されてきたホルトくん演じるレンフィールドが、自らの人生を取り戻すために反旗をひるがえす...というお話。

始まって5分で、うわこれすごい!想像以上に面白そう!ってなるやつ。
私は冒頭のドラキュラ伯爵の動きを見て一気にテンション上がりました。

ニコケイがドラキュラ伯爵ってもうその時点で面白いのよ。ニコラスドラキュラが画面に登場するだけで何か笑っちゃうんだけど、それだけじゃなく、アクション、特殊メイクを含めたホラー要素、ドラキュラの世界観を表現する深い色味とライティング、そして思いのほか深いストーリーライン。
そしてニコラス・ケイジとニコラス・ホルトのダブルニコラスの「くどさ」と「爽やかさ」のバランス...ともうほんっとに良くできてる。

私が一番心奪われたのは、やっぱりアクションの素晴らしさ。アクションシーン、もう全部良い。
大袈裟じゃなくよくあるアクション映画よりも質の高い計算されたアクションで、観ててむちゃくちゃテンション上がりました。私がアクションシーンで興奮して声出したり立ち上がっちゃったりする作品ってそこまで多くないんだけど(ジョン・ウィック、Mr.ノーバディ、6アンダーグラウンドなど)今回がまさにそれ。

特にホルトくんのアクションシーンやっばい!惚れる!
しかもグロもきっちり入ってるし(体が粉々になったりするの好き🫶)私の大大大好きなあのアイテムが出てきた時にはもう飛び上がって喜びました。殺活作品としても申し分ない。

さらにニコケイの存在感。
ニコケイでしかないんだけどちゃんとドラキュラ伯爵だし、でもニコケイなの(伝われ)これがニコケイたる所以ですよね。ほんと凄いしやっぱり顔見るたびに笑っちゃう。

そこに綺麗な青い瞳のホルトくんが清涼剤の役割を果たしていてバランスも良き。
ホルトくんのビジュアルが大好きな「 #ウォームボディーズ 」にもちょっと似ててそこも好きでした。あと何と #オークワフィナ も出てた!彼女も最高!

そしてストーリーライン。
依存し、されることで関係性が継続するという『共依存』、支配され続けた関係から脱して自分の人生を取り戻すという深いテーマも描かれていて。
ホルトくん演じるレンフィールドが、これが自分の人生を生きるということかと、その感覚を初めて味わい一気に世界が広がる瞬間のシーンはグッときて思わず泣いてしまった...

これは本当に、笑い、アクション、ホラー、グロが散りばめられた、共依存関係をぶっ壊して自分の人生を取り戻すセラピー映画とも言えるんじゃないかと。
1回観終わってレンタル期限がくるまでにもう1回観てしまったくらい本当に面白い。今もう既にアクションシーンが観たくてウズウズしてるしメイキングも気になるし、これはBlu-ray買うべきかな?

まだレンタルのみだけど、是非観て欲しい。本当に全力でオススメします!
takae

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