para

VORTEX ヴォルテックスのparaのレビュー・感想・評価

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)
4.1
公開後に書き直します。

ギャスパー・ノエ監督と塚本晋也監督のトーク付き先行上映
なんと終映後にギャスパー・ノエ監督もう一度劇場に戻ってきて挨拶してくださった!!感激。公式見る限り打ち上げから劇場に戻ってきてる!
(観客席に友人知人複数名いらしてお話されていました。)

頭に様々なことが浮かびまとまらないためとりあえず殴り書きしておいて後日書き直す。

上映前に観客が泣かなかったら失敗だと語られていました。泣きはしませんでしたが、深く心に残り生と死、そして老いについて考えさせられた作品。
人間は老いも死も不可避なのに、いざその状況に置かれなければ真に理解することが出来ないことを突きつけられたような。人生は夢の中の夢なのか。

ある意味斬新な構成の映画で、時にクスッとしつつも内包するテーマは非常に重たい。
生物としての死と記憶について、冒頭にラジオだかTVから流れる精神科医の話をもう一度聞きたくなる。

冒頭ハラハラヒヤヒヤし、中盤は画面にもストーリーにも順応。クライマックスからは思わず自分も息を潜めて息苦しくなる展開。

薬の奴隷…
心臓より先に脳が果てることについて、
家は生きている人が住む場所についてもジーンとした。スペースとしては同じなのに、モノがある(思い出も詰まった我が家)と撤去(何もない。空間のみ)。

『惑星ソラリス』は強烈だったこと。
冒頭はまだ自分の脳が三方向に慣れていなかったこともあり、もう一度見直したい。

コロナ禍で少人数で制作、セリフはアドリブ(故のドキュメンタリーのような雰囲気)、ダリオ・アルジェントとフランソワーズ・ルブランお二人の奇跡のような素晴らしい演技。夫の愛人はアルジェント監督の発案で急遽衣装スタッフが演じた等の裏話トークあり。

サイン貰いたかったけど何も持って行かなくて一生後悔しそう。無念である。
para

para