スタッフロールは先に見せるスタイル
2分割画面で夫と妻をそれぞれ捕らえ、時には交差させる見せ方が上手かった
ギャスパー・ノエが老夫婦を題材に泣かせようと作った、ハネケの「愛、アムール」的位置付けの作品だけど当然一筋縄ではいかず出口が全く見えない大変気が滅入るもの
と同時に、誰にも訪れる"死"は全く特別なことではないとも語っていて安堵感すら覚える
序盤の生死観を説くラジオ番組、ダリオアルジェント演じる夫が執筆する映画と夢の関係、モニターに映る映像も興味深くタイトルの意味も気になるところ
更に皆の素晴らしい演技の力で最後までのめり込んで観ることが出来た
皮肉にも長寿化が進むにつれ脳の病気が増えることになるが、先日認可された新薬が限定的ながら効果があるそうで、残るは癌の特効薬が開発されて温暖化を食い止めたら人類無敵w
老いと死を否が応でも考えさせられた訳だけど、自我を保ちつつ薬漬けにならない程度に健康な状態から急にポックリと逝きたいなぁ
皆問題を抱えつつもある意味とても幸せな夫婦の話でした