VORTEX ヴォルテックスのPollyのレビュー・感想・評価

「心臓より先に脳が壊れる全ての人へ」

金を払って将来確実に起こる鬱を買いに行ったような気分。人は死んだら終わりじゃなくて、葬式をして、墓に入れて、家を片付けて、ようやく人生を終える。映画としては母親が死んだ時点で終わらせていても綺麗だったけど、後片付けまで描ききっていたのが良かった。作中のラジオで流れていた「人は死んだら他人の記憶に残る。しかし記憶は記録じゃないので思い出す時期によって姿を変える」という言葉が印象に残った。だから思い出は往々にして美化される。