このレビューはネタバレを含みます
サメ関係のパイオニア、ヴァレリーはその身一つで野生のサメと触れ合う🦈
スピアフィッシングで結果を残し、ロンと出会ったヴァレリー。ロンがサメに噛まれたことをきっかけにサメを知っていき、海中での撮影を始める。
サメと触れ合う中で、サメは人間にとって必ずしも危険な存在では無いのだと気付いたヴァレリー。
彼女たちが命がけで撮影した映像が、サメの本当の姿を世界に示す貴重な資料となる。
特に、鯨の死骸に喰らいつくヨゴレの群れに生身で接近する映像は衝撃的。
「JAWS」撮影の裏側も。
サメを愛する人々が携わった映画が、サメに対する誤解と恐怖心を増大させてしまった。サメは危険だから殺すのだという風潮から、世界は虐殺と乱獲の時代へ突き進んでいく。
だけど、ヴァレリーは真実を伝えることを諦めない。言葉で訴えても聞いてくれない人々にも伝わるように、自分が実験台となり、サメが腕に噛みつく映像を撮影する勇敢な人。
人間によって絶滅の危機に瀕したサメを保護するため、政府に手紙を書き続け、保護公園もつくった。
皮肉にも、JAWSを撮影した場所がホホジロザメの保護区になるという巡り合わせ。
勇気と情熱に溢れたヴァレリーが撮影した映像は、きっとこれからも多くの人に届くはず。
内容も充実していたし、エンドロールで"視聴が支援になる"と書いてあったのも見て、本当に観てよかったと思った。