牛猫

バブルの牛猫のレビュー・感想・評価

バブル(2022年製作の映画)
1.5
重力のバランスが壊れてしまった東京を舞台に、不思議な少女と出会った少年の出会いと別れを描いた話。

試写会にて。

水に沈んだ東京という舞台と、そこで繰り広げられる縦横無尽のパルクールアクションの掛け合わせに惹かれて応募した。
結果、全然面白くなかった。

設定は破茶滅茶で説明不足だし、ストーリーは怠いし、キャラデザも古臭い上にオタク臭いし、声優もプロと素人の温度差がありすぎ。
売りであるパルクールアクションも凄いと言えるほど凄くない。どれか見どころをひとつ挙げるなら消去法でアクションかなって程度。それくらい戦える材料が少ない作品だと思った。
背景の描写もドローンを使って資料を集めたと監督が言っていたけど、水没した東京という舞台は「天気の子」の二番煎じだしクオリティには雲泥の差がある。

パルクールパートの音が大きすぎるのも気になる。眠くて退屈な日常パートと派手で騒がしいパルクールパートが交互にやってくるので、観ていて疲れる。

監督や声優のファンの人は楽しめるのかもしれないけど、そうでない人には正直つらい。
売れている作品の売れている要素の上澄みだけ掬って混ぜ合わせたような薄っぺらい退屈な作品だった。
牛猫

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