san

バブルのsanのレビュー・感想・評価

バブル(2022年製作の映画)
4.8
かなりレベルの高い仕上がり。
作画、音楽でももちろん楽しめるし、シナリオも分かりやすい流れの中で考察できる要素、謎も残してる。

作画でいうなら、やっぱりシンさんのトリッキング!!義足の重さと、重力に逆らう力強い跳躍を、完璧に表現した作画は鼻血もの。音楽も相まって身を乗り出して見てた。

音楽はやっぱり澤野さんだなぁ。カンペキ。テーマにからむだけあって映画館で見ると音のこだわりがかなり感じられて良い。うつくしい。

シナリオはボーイミーツ未確認生命物体。
にからめて生命の営みを描いてる。
どんなものも、もとを辿れば同じもの。一つの泡でしかない。人生は無意味で、だからうつくしい。
等身大の物語で大きな大きな話を描く。

泡と渦をテーマにしたのはカンペキだと思う。
それにパルクールを絡めるのはまさか過ぎておもろいけど意外とハマってる。さすが。

ただ、ラストはそのままいききってほしかった。永遠に会えない「またね」ほどうつくしいものはないよ。
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