よーだ育休中

スクール・アローンのよーだ育休中のレビュー・感想・評価

スクール・アローン(2018年製作の映画)
3.0
共働き家庭に暮らす少女Isabelle(Cameron Seely)はギターが欲しい9歳の女の子。クリスマス休暇前の終業式、いつもの様にお迎えを忘れてしまった両親に代わって学校に現れたのは、慈善団体から大量の小銭を盗んだ泥棒三人組だった。

ーWishing you a very merry Christmas!


◆ Being forgotten by my parents happens all the time.

『クリスマス休暇』を意味する《Christmas Break》と『侵入する』を意味する《Break in》
を掛けたタイトル。ホリデーシーズンの到来で休校となる小学校に一人残されてしまった女の子が、吹雪から逃れるため人気の無い校舎に侵入してきたちょっとマヌケな泥棒たちと戦うストーリー。

邦題の『スクール・アローン』はホリデー×コメディ作品の代名詞である『ホーム・アローン』を文字ったものでしょうか。

︎︎︎︎︎︎︎︎︎︎︎︎☑︎ クリスマスに忘れられた子供
︎︎︎︎︎︎☑︎ ちょっと意地悪なお兄ちゃん
︎︎︎︎︎︎☑︎ 知恵を搾って泥棒たちと戦う
︎︎︎︎︎︎☑︎ 助っ人には優しいおじいさん

凄く既視感。低予算版『ホーム・アローン』と言っても過言では無いレベルで似通ったエッセンスですが、本家に比べて今作は泥棒退治のギミックが超控えめ。致命的なトラップが無いのでバイオレンスな描写はありませんでした。故に作品全体のコミカルさも減弱してしまっています。

今作では泥棒三人組だけでなく、Izzyの両親もコメディ要因として機能。お迎えを忘れてワタワタしたかと思えば、大雪に阻まれてしまい思うように娘と再会することができません。通りすがりの優しいおじさんが車に乗せてくれるのですが(おっと既視感)、道中二人の発言や行動が狂気じみていて悲しくなります。こんな両親は嫌だー。


◆ The actor for lethal weapon(lol)

今作で特筆すべきは名優Danny Glover。80年代から数多くのハリウッド作品に出演してきた実力派俳優が《主人公の学校の用務員》役にキャスティングされています。

Izzyにギターの魅力を伝えた張本人であり、彼女の良き理解者でもある彼は、学校に取り残されたIzzyの為に両親よりも早く学校へと辿り着きます。早々に泥棒たちに捕まってしまうのですが、Izzyとの阿吽の呼吸で泥棒退治に貢献しました。かつてロサンゼルスの犯罪組織(リーサル・ウェポン)や肉食エイリアン(プレデター2)との戦いを勝ち抜いた猛者にとっては物足りない相手だったかもしません。

ギター好きの少女が主人公ということもあり、ホリデー×ロックの雰囲気がありました。クリスマスの定番曲『Deck the Halls』をロックテイストにアレンジしたBGMが活発なティーンエイジャーにマッチ。全体的に楽しげな雰囲気のホリデームービーでした。


ーHappy Holidays!